NYに初の無料スーパー「ポリマーケット/The Polymarket」2/12オープンとその背景

完全無料の食料品店が2月12日正午にニューヨークにオープンすると、複数の地元メディアが伝えた。

この無料食料品店は「ポリマーケット」(The Polymarket)という名で、住所は公表されていない。

タイムアウトによるとこの店は期間限定で、2月15日までの営業だという(一部16日までという情報もあり)。

同誌は「ポリマーケットは卸売のプロセスを省略し価格をゼロにするやり方で無料提供が実現」と説明。

この開店に合わせ、同店はフードバンク団体「Food Bank For NYC」に100万ドル(約1億5000万円)を寄付したという。近年、食料不安に直面するニューヨーク市民が増える中、困窮する人々への支援につながるものとみられる。

過去記事

生活費高騰で市民の約6.5人に1人が日々の食べ物に困っている

NY物価高騰でひとり親や子育て世帯からも悲鳴!困窮家庭に食料届けるフードバンクを訪ねた

タイムアウトはこの無料スーパーの運営の背後には、同名の暗号通貨予測市場があると伝えている。

このような「完全無料系」ポップアップは単なる慈善・食料支援に加え、認知度向上や話題づくりとしての側面が強そうだ。完全無料は物価高に悲鳴を上げる市民にとっては朗報で、メディア露出やSNSでの拡散を狙うことができる(筆者もこうやった記事を書いている)。つまり実店舗を使った投資であり、マーケティング施策、企業のPR活動の一環であることが予想される。

今月初めには、予測賭けプラットフォーム「Kalshi(カルシ)」がイーストビレッジ地区のスーパーで買い物客に50ドル相当の食料品を無料で配布するイベントを行い、長い行列ができたばかり。この時も大きな話題になった。

無料や低価格の食料品店というのは物価高が続くニューヨークでの2026年のトレンドの一つになっている。

マムダニ新市長が選挙活動中に掲げた政策の中に、卸売価格で食料品を販売する市営の食料品店の構築と拡大があり、これについては低所得者の人々から称賛され、業界団体からは批判されている。

無料スーパーのポリマーケットには大勢の人が殺到することが予想され、「ブラックフライデー中のウォルマート並みの大混雑」になるかもしれない。

過去記事

ゾーラン・マムダニとは?掲げた公約は?移民が築いた大都市NYで移民の子息が市長へ【ニューヨーク現地発】

ヘッダーイメージ: アメリカのスーパーのイメージ写真

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Text by Kasumi Abe 安部かすみ 本記事の無断転載禁止

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