近・現代のアメリカ美術を収蔵・展示するニューヨークのホイットニー美術館で、ROY LICHTENSTEIN: LIKE NEW(ロイ・リキテンスタイン:ライク・ニュー)が10月11日に開幕する。

1923年、ニューヨークで生まれたリキテンスタインは、60年代に台頭したポップアートを代表するアメリカ人アーティストの一人。漫画の1コマといった大衆文化を現代アートに昇華させ、新しい芸術を確立させた。
97年に73歳で亡くなるまで、ニューヨークとロングアイランドのサウサンプトンを拠点に制作を続けた。

この展覧会は、1993年(グッゲンハイム美術館)以来となるニューヨークでの大規模な回顧展。40年代初頭から90年代まで約60年にわたる活動から約130点を集め、絵画、ドローイング、コラージュ、版画、映像などを通して、その表現の変遷を紹介している。
漫画や広告、新聞など大衆文化のイメージを取り入れ、太い輪郭線、鮮やかな色彩、印刷物を思わせるドットを使った作品で知られるリキテンスタインだが、おなじみのポップな作風だけでなく、ドローイングや、マティスやモネなど巨匠の作品を取り入れた芸術も見ることができる。
多くは半世紀以上前に生まれた作品で、当時の「最先端」だったものだが、今見ても「新しい」と感じさせるリキテンスタインのセンスはお見事!

83年にニューヨークのレオ・キャステリ・ギャラリーで制作されたGreene Street Mural(グリーン・ストリート・ミューラル)など、壁画作品の再現展示も見どころの一つ。全長約29メートルにも及ぶ大作は迫力満点だ。

展示は主に5階だが、バルコニーや3階にも作品が並ぶ。3階には彼が亡くなった97年に制作された作品が展示され、亡くなる直前まで精力的に創作活動に取り組んでいたことがわかる。

✔️ ロイ・リキテンスタイン: ライクニュー
Whitney Museum of American Art
99 Gansevoort St, New York, NY 10014
(212) 570-3600
ヘッダーイメージ:© Kasumi Abe
Text and most photos by Kasumi Abe 安部かすみ 本記事の無断転載禁止
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