ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックのフィギュアスケート競技を見る中で不思議に思うことがあった。
それはペアの選手がお辞儀をし合うこと。
周知の通り、フィギュアスケーターは演技後に観客に向かってお辞儀をする。英語のネット上でも「パフォーマンス後に審査員と観客への敬意と感謝の気持ちを表す行為」と紹介されている。お辞儀文化のない欧米ではスケーターがこれに慣れるため、レッスン後に定期的にカーテシー(お辞儀)をすることが提案されているそうだ。ー情報源
私が今回気になったのはこのカーテシーとしてのお辞儀とは明らかに違う「ぺこりお辞儀」である。
筆者は今大会で、コーチが選手に対してと、ペア同士がし合っている姿を見た。日本のお辞儀とも違うし上記のカーテシーとも違うものだった。
このぺこりお辞儀に最初に気づいたのは15日のペアのショートプログラム(SP)中。ドイツのペアが演技が終わり戻ってきた時、迎えたコーチが彼らに一礼をした。米NBCの実況中継のアナウンサーが“The coach bows them. ”(コーチがお辞儀をしました)とわざわざ実況で言っていたので、慣例でないことがわかった。
(気になってもう一度このシーンをチェックすると、ペアもコーチに向かって一礼し、その後ペア同士でも一礼し合っていた)


その後、ジョージアのペアも演技後に観客にお辞儀をし、さらに2人が向き合いぺこりお辞儀をし合っていた。このペアは翌16日のフリーの演技後も同様にぺこりお辞儀をしていた。
これがフィギュアスケート界の慣例であれば日本のペア(りくりゅう、三浦璃来&木原龍一)もそのようにしそうだが、彼らがその手のぺこりお辞儀をリンクの上でしているのを確認できなかった(私は五輪のときだけ好きな競技で盛り上がるにわかファンなので、自分が知らないところでこのぺこりお辞儀がされているのかもしれないが、私がチェックした限りはドイツのコーチ&ペアとジョージアのペアだけがやっていた。
不思議に思いChatGPTに聞いてみたところ、やはりドイツもジョージアも「ぺこりお辞儀」の文化があるわけではなさそうだ。
🇬🇪 Georgia(コーカサス地方)
伝統的にお辞儀の文化はありません。
あいさつは握手や頬へのキス(親しい間柄)などが一般的です。
🇩🇪 Germany
一般的なドイツ人の文化として、日常生活で日本式のお辞儀はしません。
挨拶は握手が基本で、親しい間柄なら軽いハグや頬へのキスもあります。
スポーツや舞台での「お辞儀」(ChatGTPの回答)
国際大会のフィギュアスケートや体操などでは、選手やコーチが演技後に軽くお辞儀することがあります。理由は以下の通り:
- 舞台・国際マナーの影響
- フィギュアスケートは元々ヨーロッパの舞台芸術(バレエやダンス)に由来しているので、演技後に礼をするのは自然な振る舞い。
- コーチが選手に一礼するのも、演技を支えた尊敬と労いの表現です。
- 国際的なスポーツの習慣
- 五輪やISUの競技では、「観客・ジャッジ・パートナーへの敬意を示す所作」として浸透しています。
- 国籍にかかわらず、舞台上での礼儀作法の一環として行われます。
つまり、日常でお辞儀するわけではないが、競技・舞台の文脈では日本人の目から見ても「お辞儀」に見える行為をすることがある、ということだった。
ニューヨークでのぺこりお辞儀
私はアメリカ・ニューヨークに20年以上住んでいるので、この機会にニューヨークではどうかを書いておく。
800万人が住み多文化が共存するこの街ではさまざまな文化や価値観がある。そして筆者の実感として、目があった時にちょっとした会釈をする人は、実際のところたまにいる。全員とは言わないが100人いたとしたら2、3人くらいそのような人に会う(私が日本人だからというのもあるだろうか)。実感として、白人より黒人やラティーノで儀礼を大切にしている人にそのようなタイプが多い気がする(男女とも)。
加えて、人口に比例して日本文化が大好きな人の数も多いから、私がわざと日本式のお辞儀をして見せるとめちゃくちゃ喜んでくれる人もいるから面白い。機会があれば皆さんもお試しを。
ちなみに先ほどのChatGTPの回答では「人は相手に合わせる生き物だから、自分がお辞儀をすれば相手もつられてちょこんと頭を下げることはある。文化ってちょっとしたミラー効果が起きますよね」とのことだった。確かに!
大坂なおみ選手のぺこりお辞儀
この記事を書きながら、そう言えば、数年前にYahoo!ニュースに書いたテニスの大坂なおみ選手のぺこりお辞儀を思い出した。
Gemniにどの記事だったか聞くと、このような回答だった。
大坂なおみ選手が試合後や授賞式で見せる「ペコリ」とお辞儀する礼儀正しい姿は、その謙虚さや大和撫子のような魅力として高く評価されている。安部かすみ氏(Yahoo!ニュース)は、2018年の帰国会見などで見せたこの行動を、彼女のアイデンティティや日本へのリスペクトを示す素敵なシーンとして報じている。
- 礼儀正しい「ペコリ」お辞儀: 優勝や重要な試合の後に、コートや表彰式で日本人らしい深いお辞儀をすることが話題となる。
- 安部かすみの視点: 2018年の全米オープン優勝直後のインタビューなどで、彼女の振る舞いが「謙虚で素敵」であると強調している。
- アイデンティティ: 日本人の母とハイチ系アメリカ人の父を持ち、日本国籍を選択して日本代表としてプレーする中で、こうしたお辞儀は日本文化への敬意を表すものとして報道されている。
この謙虚な姿勢は、彼女が世界的スターになっても変わらない魅力の一つとして、国内外で愛されている。
Geminiさん、素晴らしい「まとめ」をありがとう。
該当の記事はこちら⇩
大坂なおみ帰国会見「自身のアイデンティティについてどうお考えですか」 インタビュアーとして思うこと(Yahoo!ニュース)
当時ニューヨークで取材した際も、アメリカの若い世代を中心にぺこりお辞儀をすることがあり、理由として「アニメの影響で、ミレニアル世代にとってぺこりお辞儀はクールなものとして映っている」ということだった。これは自分の周りを見渡しても頷けることだ。
イギリス人もするお辞儀
- 上流社会の新マナー、コロナ禍で最近よく見かけるチャールズ皇太子の「合掌」。米国では?(Yahoo!ニュース)
ヘッダーイメージ: フィギュアスケートのイメージ
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Text by Kasumi Abe 文責・安部かすみ 本記事の無断転載禁止

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