【米同時多発テロから25年】夫と一緒に朝食を取ったのが最後の思い出──9.11で夫を失った妻の証言

9.11から25年|筆者は毎年この時期、同時多発テロ(9.11)を経験したニューヨーカーを取材しニューヨークより発信しています。


夫と一緒に朝食を取ったのが最後の思い出── 9.11 夫を失った妻の証言

最愛の夫を911で亡くしたジェニファーさん。2020年の追悼式で。© Kasumi Abe

ジェニファー・ニルセン(Jennifer Nilsen)さんは夫、トロイ(Troy Nilsen)さん(当時33歳)をテロで失った。

トロイさんはネットワーク・エンジニアとして、北棟103階にあった証券会社キャンター・フィッツジェラルドで働いていた。

「テロはニュースで知りました。すぐに夫に電話をしたけど、コール音しか聞こえなくて、電話は繋がりませんでした」

「あの朝、夫と朝食を一緒に取ったのが最後の思い出となりました。2人の子どもは成長し今年24歳と21歳だけど、当時は5歳、3歳で特に下の子は父のことをまったく覚えていないと言っています」

「夫は魚釣りやバイクなど、アウトドアが大好きな人でした。この写真は私のお気に入りなんですよ」(と言いながら、携帯電話の待ち受け画面にも使っている魚釣りの写真と同じ遺影を見せてくれた)。

「とにかく素晴らしい人で、息子たちにとっては最高の父親、そして私にとっては最高の夫でした」

ヘッダーイメージ:ジェニファーさんの姿は、毎年この追悼式にある。© Kasumi Abe

Text and photos by Kasumi Abe 安部かすみ  本記事の無断転載禁止

【オリジナル記事はYahoo! Newsに掲載されました】

安部かすみによる「9.11同時多発テロのその後」を追った、ニューヨークの世界貿易センター跡地をめぐる遺族や生存者の証言をまとめた記事を読む ↓


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