トランプ政権 グリーンカード(永住権)の国外申請を義務付けへ 拒否後の不法滞在を減らす措置か

米国市民権・移民局(U.S. Citizenship and Immigration Services=USCIS)は22日、移民政策の大幅な変更を発表した。

アメリカに滞在しながらグリーンカード(GC)を申請している者は、たとえ合法的な滞在であっても、またアメリカ国籍を持つ配偶者や子どもがいたとしても、申請中はアメリカを退去しなければならないと定めた。

つまり申請者はアメリカ国外でグリーンカードの許可が降りるまで無期限に待つ必要がある。

  • アメリカに無期限で滞在できる「永住権」のこと。
  • GC保持者はアメリカで合法的に働くことができ、アメリカの法律によって保護される。
  • 米企業での雇用やアメリカ市民との結婚、抽選のDVプログラム(グリーンカード・ロッタリー、永住権宝くじなどとも呼ばれる)などにより得られる。

  • もとは外国人登録受領カードが色で呼ばれるようになったことから、この呼称が定着したと言われている。最新のデザインは緑のベースカラーに星条旗などが描かれたもの。USCISによるとこれまで緑でなかった時代もあり、時代ごとに白、ブルー、ピンクなど緑以外の色も使われてきたそうだ(下記mymo参照)。
  • GCのほかに、ゴールドカードという富裕層向け特別プログラムもある(発表当時の情報としては下記mymo参照。最新情報はリンクを参照)。

非市民が観光ビザ、または学生ビザや一時就労ビザでアメリカに入国した場合、本来はその期間が満了したら出国しなければならない。このたびの変更は、アメリカに一時的に滞在する許可はグリーンカード取得への第一歩となるべきではないという考えをベースにしたもののようだ。

グリーンカードの申請期間は場合によっては数年単位の長期になるケースもあり、その間国外で待機をするとなると、家族や仕事がある場合、困る人も出てくるだろう。個々のケースにおいて例外措置もあるというが…(詳細)。

シアトルタイムズは、この新たな政策についてのUSCISの広報担当者の説明を以下のように紹介している。

「外国人が自国から申請することで、居住許可を拒否された後もアメリカに不法滞在し、身を隠す者を見つけ出して国外追放する必要性を減らすことができる

当局はこの政策について、法律の本来の意図を反映したものだと主張しているが、訴訟や法廷闘争が起こることが予想される。

トランプ政権下のグリーンカード関連のニュースはほかにもある。2025年2月には富裕層向け永住権、ゴールドカードの販売が発表された。同年12月、グリーンカードの抽選(DV)プログラムの一時停止が発表され「DV-2027」の申請の受け付けがないままだ。

また今年4月には、イラン政権と繋がりのあるイラン国籍保持者がグリーンカードを取り消され、連邦捜査官によって逮捕されるなどしている。

 


【執筆後記】  この新たな取り決めは、ビザと同様に永住権の申請も、母国にあるアメリカ大使館・領事館での面接を義務付けるものではないかと思います。自己判断はせず、移民法専門の弁護士にお問い合わせください。

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Text by Kasumi Abe 文責・安部かすみ 本記事の無断転載禁止

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