トランプ大統領の近くに犯人はどのよう近づくことができたのか?筆者の経験交えた要人護衛への高まる懸念

25日、トランプ大統領ら要人が集まるワシントンD.C.のホテル会場で銃撃事件が発生した。

Washington Hiltonでは、ホワイトハウス特派員協会(WHCA)主催の夕食会が行われていた。午後8時半すぎ、閣僚やメディア関係者など約2000人が集まっていた宴会場へと続くセキュリティチェックポイント付近で、突然銃声が鳴り響いた。現場では複数回の発砲が確認された。

大統領夫妻や副大統領らはシークレットサービスに促されて避難した。シークレットサービスの1人が銃撃を受けたが、防弾装備していたため命に別条はないという。

カリフォルニア州在住の非常勤講師、コール・トーマス・アレン容疑者(Cole Tomas Allen、31)がその場で拘束された。容疑者はショットガン、拳銃、複数の刃物を持っていたという。

捜査関係者によると、容疑者はWashington Hiltonに宿泊しており、ホテル内のセキュリティゲートを走って突破していた。この銃撃事件は警備体制への疑問を投げかけている。

男は夕食会のセキュリティポイントを走り抜けて、突入を企てたとみられる。動画(Truth Social)

要人警護への高まる懸念

事件発生時、迅速に対応した法執行機関の行動への称賛が多く上がる中、大統領や副大統領らが集まる場所に、なぜ武器を所持した容疑者が近づくことができたのかと疑問を呈する声もある。

シークレットサービスは警護の手の内を明かすことはないが、米メディアは、数週間〜数ヶ月かけて準備を整えたスナイパーがホテルの屋外で待ち構え、監視用ドローンも飛んでいたであろうとした。ー参照

しかし、容疑者は犯行の10分前に家族に送ったとされる声明文の中で「私は複数の武器を持って侵入したが、そこにいた誰も私が脅威となり得る可能性を考えなかった」などと、警備の不備を嘲笑していた。 ー参照

筆者はこれまで、現職の大統領や副大統領がいる場、あるいは米軍基地といった最高機密に属する場所を幾度となく取材し、アメリカの要人警護の実態を報告してきた。その見聞から、アメリカの警護体制は極めてハイレベルであると断言できる。しかし一方で、時として致命的な「抜け穴」が存在することもあったのは否定できない事実だ。

大統領夫妻らが出席したこの夕食会も、大統領就任式や党大会といった「最高レベル」のセキュリティ体制だったと、伝えられている。ー参照

筆者は2024年に党大会を取材したことがあるが、二重三重のチェックポイントが設けられていた。これらの経験から、今回のようなことがなぜ起こりえたのかまったくわからない。⇩

国家の威信を揺るがしかねない大統領、副大統領への襲撃未遂。今回の事件では、会場のホテルの宿泊客である容疑者が複数の武器を所持したままセキュリティゲートを突破できた。もし爆発物でも抱えたものであったなら、被害は計り知れないものになっていただろう。今回の失態は、現行の警護システムの死角を露呈させたものだと言えよう。今こそ本格的な検証と抜本的な見直しが不可欠であろう。

要人護衛 過去記事

ヘッダーイメージ:米首都、ワシントンD.C.イメージ

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Text by Kasumi Abe 安部かすみ 本記事の無断転載禁止

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