日系人の人権活動家「フレッド・コレマツの日」

1/30は日系の人権活動家を称える日

日系アメリカ人、フレッド・コレマツ(是松豊三郎)氏の生誕日である1月30日、ニューヨークの隣、ニュージャージー州フォートリーで、彼の生涯を称え人権の重要性をあらためて問いかけるイベントが開催された。

このニュージャージー州でフレッド・コレマツの日が正式に認められたのは2023年のことで、今年は4回目となる。

Q: フレッド・コレマツ(Fred Korematsu)とは?

A: 日系2世のフレッド・コレマツ氏(1919–2005)は第二次世界大戦中、日系人であるという理由だけで強制収容の対象になった約12万人のうちの一人。

コレマツ氏は最後まで強制収容所行きを拒み、目の整形手術を受けて容姿を変えたり名前を変えたりして抵抗したが、強制収容開始から約3ヵ月後の1942年5月末、FBIによって逮捕された。

彼は公民権活動家として、不当に逮捕、投獄された自身や日系人の正義のため、そしてあらゆる差別と闘うために、生涯を捧げた。

1983年、サンフランシスコの連邦地裁で自身の有罪判決が覆され、88年に米政府が誤ちを認め、人権擁護法に署名。数年かけて大統領からの謝罪文と補償金2万ドルが日系人の生存者と遺族全員に贈られた。

2018年には最高裁も(Trump v. Hawaiiの判決文で)、コレマツ判決(日系人の強制収容を合憲とした1944年の判決)が誤りであったと認めた。

コレマツ氏はそれらの結果の礎を築いた人物。民間人への最高位の栄誉、大統領自由勲章を受章している(1998年)。


ー 参照

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今年の「フレッド・コレマツの日」のイベントでは、イベントの主催者の一人で日系人の古本武司氏をはじめ、フォートリーのマーク・ソコリッチ区長、ニューヨーク総領事の片平聡大使、作家でニューヨークタイムズのベストセラー本『Ghosts of Hiroshima』の著者、チャールズ・ピレグリーノ氏らが登壇した。

A speaker addressing an audience in front of a detailed mural depicting emergency response personnel, with an American flag and a logo visible in the foreground.
 作家のチャールズ・ピレグリーノ氏。© Kasumi Abe

ソコリッチ区長はアメリカ建国250年の歴史を振り返る中で、コレマツ氏は貴重な(歴史上の)人物であるとし、「フレッド・コレマツの日」を設ける意義深さを改めて強調した。

「今日は父の誕生日。お父さん、おめでとう」。オンラインで参加したコレマツ氏の娘、カレン・コレマツ氏は、「(間違ったことに対して)立ち上がって声を上げることをどうか恐れないでほしい」と訴えた。「私たちは今、歴史の中にいる。不当な扱いを受けてきた日系人の歴史を人々に語り継ぐという歴史の中に。私の父は戦後約40年以上にわたって正義のために闘い続け、決して諦めなかった」。自分の主張が通らない際にヒートアップして激しくやり合うシーンをSNSなどで見ることも珍しくないが、暴力的になれば誰も耳を傾けなくなる。だからこそあくまでも冷静さを保ち(正義を)訴え続けることこそが大切であるとした。

強制収容所で生まれた古本さんは、全米で起きているICE(移民・関税執行局)の捜査官による不法移民への取り締まり強化を引き合いに出し、過ちの歴史を二度と繰り返さないことが重要であると改めて人々に説いた。

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ヘッダーイメージ: イメージ。(c) Kasumi Abe

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Text and photos by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース エキスパート「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載、加筆) 本記事の無断転載禁止

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