クリスマスを祝う日本人、祝わないユダヤ人。アメリカのクリスマスパーティーでの学び

週末は教会主催の面白いクリスマスパーティーに参加しました。そこからの学びをこのブログ読者にもシェアします。

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ニューヨーク郊外のこの小さな街には2つの教会がある。ここはエピスコパルで、もう一つはカトリック。私が友人に誘われたのは私がこの教会に通っている…わけはなく、どんな人もウェルカムだから。参加費は無料だし宗教活動に誘われもしないから布教活動っていうわけでもなく、単にクリスマスが近いからみんなで集まって楽しくだべりましょうっていう趣旨の会。

(c) Kasumi Abe

参加者は30人くらいでほとんどが白人のミドルクラス。年齢層は中年から上。リタイアしている人は皆、ペンション(年金)で趣味を謳歌している。支持政党はトランプ支持者ばかりでもなく半々。カトリック教の人も来ていましたが、明らかに宗教的アウェイなのは、私(仏教神道混合の典型的な日本人)とユダヤ教徒のアメリカ人の2人。

私はアメリカのこういうイベントには普段から積極的に参加するようにしています。理由は知り合いが増えるのと、毎回何かしらの知識が増えるから。今回もたくさん学んだし、サプライズのサンタさんありカラオケ大会ありでとてもとても楽しかった!

お料理は持ち寄りでハム、煮込み料理、マック&チーズなどどれも美味しかった。私は以前、ルーから自分で作る簡単カレーライスを恐る恐る持参したらウケがよかったのでまたカレーにしようかと思っていたが、今月は忙しくて作る暇がなく、前菜のエダマメを持参(みんな好きなんですよ)。

(c) Kasumi Abe

途中で登場したサプライズゲスト。会場がさらに盛り上がる!

(c) Kasumi Abe

最後はクリスマスソングのカラオケ大会(笑)。

(c) Kasumi Abe

昔、日本の家族・親戚がお正月に集まってカラオケ大会になっていたのを思い出した。アメリカ人はカラオケに慣れていない人が多く、半分の人はノリノリで歌うけど半分の人はシャイで絶対に歌わない。この日、人生で初めてカラオケを人前で歌ったっていう人もいた。

私はワムの「ラストクリスマス」とマライアの曲をみんなで大合唱してきました。大きな声で歌うとストレス発散にも良いですね。

もう一つ興味深かったのは、ユダヤ教徒のアメリカ人Nさんとの会話。彼女はハヌカは祝うがクリスマスは祝わない人。

この季節「メリークリスマス〜♩」と言ってケーキを食べたりプレゼント交換したりする日本人の何割が、クリスマスの背景まで知っているのか甚だ疑問ですが、クリスマスって本来はキリスト教徒の宗教的な祝日ですよね。

アメリカ人3世のNさんにとって、クリスマスは「ごく普通の日」だそうです。仕事はオフだけど特別な料理を作ることもなければ、夫婦で何もしないそうです。キリスト教徒ではないというと私もだけど、子供の頃から一般的な日本人と一緒で、家族で日本風クリスマスを楽しんで育ってきたので、今でも自分にとっては特別な日。でもNさん一家にぶれはない。彼女は子供の頃でさえ、クリスマスムードに憧れることは一切なかったそう。

なぜか?

「母親が迫害されたからよ」とNさん。

迫害とはおそらくホロコーストの話だと理解した。ポーランドとウクライナの血が流れるNさん。ユダヤ人はキリスト殺しという濡れ衣で、長年にかけて差別の土壌が作られ、その延長線上でユダヤ人の迫害(ホロコースト=ナチスのユダヤ人大虐殺)に繋がった。そんな先祖の悲劇があるので、Nさん一家がクリスマスを祝うことはない(彼女はこの日もクリスマスソングは一曲も歌いませんでした)。

「でもさ、キリスト自身がユダヤ人なんだけどね」とNさん。

そう、クリスマス=Jesus(キリスト)の誕生日、だけどそのキリスト自身がユダヤ人、なんですよね。

ルゲラ(Rugelach)というユダヤ系のお菓子(チョコ、クリームチーズ&ジェリー)が噛むごとに香ばしくてめちゃくちゃ美味しかった。パイとも違うし、なんだろう。何個でも食べられる。(c) Kasumi Abe

これもNさんに教えてもらったのだが、多くのクリスマスソングはジューイッシュ(ユダヤ系)が作ったものだそう。確かに「ホワイトクリスマス」(1942)はアーヴィング・バーリン作曲・作曲、「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」(1940年だい)はサミー・カーン作詞、ジュール・スタイン作曲、「It’s the Most Wonderful Time of the Year」(1963)はエドワード・ポーラ作詞、ジョージ・ワイル作曲、「Rockin’ Around the Christmas Tree」(1958)はジョニー・マークス作曲・作曲だったりします(ほかにもたくさんあり、これらはほんの一例)。

などなど…。

  • ユダヤ人はクリスマスを宗教的に祝わない。
  • だけど、キリスト自身がユダヤ人だった
  • そしてアメリカ人が夢見るクリスマス像を一番うまく音楽にし、クリスマスをロマンチックにしたのもユダヤ人だった

このアイロニカル、面白いです。

ほかにもたくさんの学びがありましたが、また次の機会にお話しします。

日米でこんなに違う「プレゼントの習慣」。アメリカ人がプレゼントにつける「意外なもの」の正体(現代ビジネス)

ヘンリー王子&メーガン夫人のクリスマスカードに「メリークリスマス」と書かれていない理由(Yahoo!ニュース)

過去のクリスマス関連のブログ(Excite)


ヘッダーイメージ:(c) Kasumi Ab

Text and photos by Kasumi Abe 安部かすみ  本記事の無断転載禁止

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