お笑い芸人の波乱に満ちた半生を描く一人芝居『Relative Stranger』と、NYで夜な夜な行われるスタンダップコメディ

  • Photo: (c) Kasumi Abe

ニューヨーク市内では夜な夜な、スタンダップコメディが行われています。オープンマイクと呼ばれる、ライブハウスやバーで飛び入り参加できるスタイルもアメリカ文化として根強くあり、コメディの世界でも定着しているんです。日本人コメディアンも活躍していて、かつて私が取材したことがあるアツコ・オカツカ(Atsuko Okatsuka)とリオ小池(Rio Koike)。ここ数年ではサク・ヤナガワ(Saku Yanagawa)やウーマンラッシュアワーの村本大輔などの挑戦も聞こえてきます。

コメディが生活の一部となっている当地で、最新スタンダップコメディを観てきました。シャネル・アリ(Chanel Ali)が自ら脚本と出演を手がけた一人芝居『Relative Stranger』(リラティブ・ストレンジャー)は、彼女のオフブロードウェイ・デビュー作。

アツコ・オカツカがかつてのインタビューで「スタンダップコメディアンは幸せな人生からは輩出されないと言われている」と語っている通り、シャネルのこれまでの人生もなかなか。一人芝居のストーリーは彼女自身の波乱に満ちた半生――統合失調症の母の下、フォスターケア(里親制度)に頼らざるを得なかった幼少期。警官の父探しと初対面――。アメリカならでは人種やルーツ、ドラッグネタをFワードに軽やかに乗せながら、自身の荒波の半生をコミカルかつドラマチックに描き出しています。

シャネルはこれまで米フードネットワークのデジタルシリーズ『Food Debate』の司会や、DNA検査「23andMe」のコマーシャル出演などで活動の幅を広げてきました(実はこのコマーシャル出演が30歳になる兄の存在を知るきっかけとなったそう)。

シャネルの「人前で話すことに長けた性格」は天性のもので、DNAテストでもちゃんと証明されました。(c) Kasumi Abe

『Relative Stranger』は今月17日から28日まで、ダウンタウンのSoHo Playhouseにて上演中です。

(c) Kasumi Abe

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  • 文中敬称略

Text and photos by Kasumi Abe 安部かすみ  本記事の無断転載禁止

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