- Photo: 最近NY市内でよく見かける京都スタイルの水出しアイスコーヒー(記事とは関係ないですが)。(c) Kasumi Abe
今日書く内容は、今年3月半ばのニューヨーク市内の地下鉄での出来事です。私はすぐに書けない時は忘れてもいいように職業柄すぐにメモに残しておくので、今日はそのメモと記憶をもとに、当時のことを思い出しながら記します。
その前に、2019年6月に取材で旅したキューバでのある面白い現象について、まず振り返ります。
カーサをチェックアウトした私は、重い荷物を道路に持ち出しながらタクシーを待っていた。ボ〜と立っていたら6 、7m先にいるおじさんと目があった。格好から近所の人のよう。ぶっきらぼうで恐そうな表情。その時の私の気持ちは「やば〜、めっちゃ不機嫌そうな人やん」です。でもNYでの暮らし(知らない人と目が合うとニコッとする文化)に慣れている私は、一瞬どうしようか考えたが、瞬時にニコって笑ってみた。勇気を出して。
そしたらそのおじさん、あの怖かった表情が一瞬で崩れ、私にニコっとした笑顔で返してくれた!
(これ当時は思わなかったけど、改めて今書きながら思った。鏡の法則ですよね)
この話には面白い続きがある。
キューバと中国、シンクロした出来事
Havana & shanghai
それから3ヵ月後、私は日本に一時帰国中に、中国・上海を旅していた。
上海の外灘という観光客が訪れる川沿いのプロムナードで、向こう岸の高層ビル群を眺めていると、ここでも6、7m先に立っているおじさんとふとした瞬間に目が合った。このおじさんも近所の人のようだった。そしてしかめっ面で一見、怖そうだった。この時も一瞬やば〜って気持ちになったけど、キューバでの記憶が蘇り、瞬時に同じことをやってみた。
そうしたらなんとその中国のおじさんも私の笑顔に笑顔で返してくれたではないか!
キューバと中国、地球の真反対の国同士で、示し合わせたようにまったく同じ現象が起きた!私の中だけで繋がった2人のおじさんはただのRBF(英語で無表情なのに怒っているように見える顔をResting Bitch Faceって言います)だった。これは私的にちょっとした感動だった。あぁ、地球ってなんて狭いんだってつくづく思った(このシンクロ的な話は、日本とドミニカ共和国でも同じような話があるから別の機会にまた書くね)。
それ以来、意識的に気づいたら自分なりに「テスト=実験」をするようにしている。今読んでいる本の一冊(『Trump The Art of The Deal 』にも「人をテストする」って書いてあったから、アメリカ人も普通にしているみたい)。とにかく知らない人に対するこの実験、ちょっとだけ勇気がいるから毎回とはいかないけれど、ここぞって時は実験ということで割り切って、どんな出来事になるのか興味本位でやっている。
そして時は2025年3月半ば、ニューヨークの地下鉄での話に戻ります。
この日、私は久しぶりに会う友人とマンハッタンでランチをするために、地下鉄に乗ってブルックリンの自宅からミッドタウンに向かっていた。
長くなるので、2回に分けます。
(つづく)
Text by Kasumi Abe 安部かすみ 本記事の無断転載禁止
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