私が毎年お手伝いしているスーパーやリテールに特化した各種視察ツアーの季節が今年もやってきました。2月はホテル代が低めのため、視察ツアーも少しずつ増えています。
ニューヨークのスーパーマーケット界隈で今年の大きなニュースは、今月オープンしたばかりのこのお店です。
タシュケント
Tashkent
タシュケント(発音はタシュケン)は、ブルックリン発のハラル系大型スーパーマーケットで、市内にいくつか店舗がありますが、こちらは待望のマンハッタン第1号店です。

ハラルフードは日本の方には馴染みがないかもしれませんが、ニューヨークではすでに文化の一部です。
移民の街ニューヨークには世界の様々な専門店があります。
例えば、ゼイバーズはユダヤ系(コーシャー kosher)、そしてこのタシュケントはハラル系(Halal)。ハラルフードは路面店やフードトラックに代表されるように市内至るところにあるので、一般市民もランチなどで日常使いするものです。
- ハラルフードとは?:イスラム教の戒律に従って処理された食品
今回の視察ツアーで訪れた感想としては
「めちゃくちゃ良い店!」でした。
ハラルフード専門店なので客はイスラム系の人々ばかりかと思うかもしれませんが、この店がウズベキスタン系というのもあるのか、店内には様々な人がいます。NYU(ニューヨーク大学)の近くなので、学生や観光客も多く、活気が溢れていました。
このスーパーが一番力を入れているのは、店内中央にあるホットバー(ハラルフードの惣菜コーナー)です。各品が新鮮でバラエティ豊か、めちゃくちゃ充実しています。
クライアントに「傾向としてゼイバーズやシタレラのようなデリカ型に近いですか?」と質問されたのですが、よく考えてみるとデリカ型カウンターって、今市内のスーパーではデフォルトになっていて、どのスーパーもそうです。私が住むブルックリンには徒歩5〜10分圏内に(デリではない)大型スーパーが7店舗以上ありますが、すべての店舗にデリカテッセンのカウンターがあります。
よってタシュケントをカテゴライズするならば、どちらかというとホットバーに力を入れるホールフーズやウェグマンズの方が近いかもしれません(ただしこれら2社は店舗によってホットバーの品揃えが悪かったりするのが難点ですが…)。


カウンターの奥には、注文の際に切り分けてくれるケバブもあります。美味しそうでした〜。

この店の一番の目玉がホットバーなら、2番目は精肉コーナーかもしれません。精肉コーナーとシーフードコーナーもめちゃくちゃ充実し、どんどん売れていました。回転が早そうです。

私は試しにホットバーを利用し、4種類の惣菜とスイーツ2種を買ってみましたが、大満足でした。まず丁寧に作られていることがどの惣菜やスイーツからも伝わってきます。もちろん新鮮で味も美味しい。サラダは初めて食べるお味でした。それとお値段も学生街に近いからなのか(インフレ後驚くほど高くなっている)他店に比べて抑えられています。


ハラルの大きなどっしりと重量のあるパンも買ってみましたが、ウズベキスタンのパンっておいしんですね!外側がカリッと中はふんわりでした。
さらに生活者目線で話すと、卵やパン(サワードゥ)もトレジョーやターゲット並にお安めの商品がありました。例えば今、卵は1ダース8ドル以上しますが、この店は(奇跡的に)6ドル以下のものがありました。またサワードゥも最近は小さくて軽めですが(それでいてホールフーズでは6ドル以上します)タシュケントのサワードゥはどっしり重く、これも丁寧に作られているものでした。お値段も3.49ドルと良心的。
今年ニューヨークでスーパーや小売業の視察を考えている方は、タシュケントのマンハッタン店をリストに加えてみると良いかもしれません。
INFO
Tashkent Supermarket Halal Food
378 6th Ave, New York, NY 10011
Text and photos by Kasumi Abe 無断転載禁止
- ニューヨーク在住ジャーナリスト&編集者、安部かすみによるレポート。NYトライステート他、西部(LA、ソルトレークシティ)や南部(フロリダ)などの視察ツアーも行なっています。ご相談ください。
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