タイタニック号の残骸を見に行くツアーで18日、消息を絶った米潜水艇「タイタン」。同様の潜水艇での深海旅行を試みたユーチューバーが、事故の数日前に撮影した映像が話題になっている。 トレジャーハンター(探検家、冒険家)のジェイク(Jake)さん。彼は1340万人(現在)のフォロワーを持つチャンネル「ダルミド(DALLMYD)」のユーチューバーで、スキューバジェイク(Scuba Jake)という名でも知られる。 タイタン号の事故直前、彼はツアー運営会社のオーシャンゲート・エクスペディションズによるタイタニック号の深海旅行に参加していた。ユーチューブの撮影のために訪れたもので、高額のツアー代金を支払って参加した一般の乗客とは異なるという。 また、彼は潜水艇の出発地までボートで向かったものの、コンピュータの不具合と悪天候のため、自身の深海旅行は結局中止となった。 その時のツアーの模様が映像にまとめられ、23日に公開された。 この時期、潜水艇で予定されていた深海旅行は5つで、ジェイクさんの搭乗予定(ミッション3)は中止となり、ミッション5と呼ばれる別のツアーが実行され、消息不明となった。 また動画の中では、犠牲者5人のうち2人の生前の姿が映し出されている。タイタン号の運営会社のCEOで、自らタイタン号を操縦したストックトン・ラッシュ(Stockton Rush)氏と、フランス人探検家のポールアンリ・ナルジョレ(Paul-Henri Nargeolet)氏だ。(旗にサインをする様子:動画09:13あたり) ジェイクさんはこの時、ナルジョレ氏に直筆のサインをもらっており、事故後「お会いしたのは短い間だったけど、とても良い方だった」「このサインは一生大事にします」と語った。(動画06:30と25:13あたり) 自身の深海旅行が中止となった後、天候が改善されたので、ジェイクさんはラッシュCEOや乗組員らと共にタイタン号に実際に搭乗し、深さ3000フィート(約914メートル)の地点までテストダイブを体験した。映像では、タイタン号の内部(トイレ含む)の様子、そこに靴を脱いで乗り込む様子、潜水の瞬間、笑顔でリラックスした様子のラッシュCEOらが映し出されている。(動画18:50あたりから) 海に潜った後、潜水艇の操縦コントローラーは、ビデオゲームで使うような簡易的なものだったことがわかる。(動画24:00あたり) ジェイクさんはこのテストダイブの直前、このように感想を述べていた。「潜水艇に搭乗後、ドアが外側からボルトで密閉されると逃げ場がなくなるので恐怖を感じる」「緊張するが、同時にワクワクもする」。 ジェイクさんによると、タイタン号による深海旅行について「長い話をシンプルにまとめるならば、毎日のように彼ら(潜水艇)は何らかの問題が起こっていて、それは日常的なことのようだった」という。また「もし天気が良かったら、自分も亡くなった5人と同じように、深海に行っていただろう」とも語った。 【23日に公開されたジェイクさんの動画】 Titanic Sub Tourism Expedition – Exclusive Footage (My Personal Experience) タイタニック号潜水観光遠征 – 独占映像 (私の個人的な体験) Text by Kasumi Abe (Yahoo!ニュース 個人「ニューヨーク直行便」(c) 安部かすみより一部転載)無断転載禁止
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NYにもいた炎上系ユーチューバー。ドッキリ企画の度が過ぎて逮捕
レッドオーシャンのユーチューブ界。少しでも視聴回数を稼いだりライバルに差をつけようと、中堅ユーチューバーの多くは必死だ。 観ていて気分が向上したり、世のためになったりする内容であれば誰からも文句は出ない。しかし中には、シャレにならないほど度が過ぎるものを作り拡散する者もおり、たびたび問題になる。 ただの炎上商法なのか、動画アップにのめり込んでいくうちに常識・非常識を線引きするネジが緩んでくるのか、人を傷つけることを平気で行ったり、他人を巻き込んで周囲や社会に迷惑をかけたりと、その非常識たるや甚だしい。 ドッキリ企画の度が過ぎて御用 28日、お騒がせユーチューバーのPrince Zee(プリンスジー)こと、ジーシャン・サロヤ(Zeeshan Saroya)容疑者(30)が逮捕された。 Prince ZeeのYouTubeチャンネルは、15万9000人以上の登録者がいる。 サロヤ容疑者はニューヨークの中心地タイムズスクエアで1月10日午後3時ごろ、動画のドッキリ企画として、運転中に突然気を失った人物を装い、市警察や市消防局を出動させ騒ぎを起こした。 13分の動画は、容疑者らが綿密に企画を練っている段階から収録が始まる。そして「道路のど真ん中で突然運転手が気を失ったら、ニューヨーカーはどのような反応をするか、検証してみよう」と言っている。 動画の中でサロヤ容疑者は、突然車内で気を失った運転者を装い、頭をハンドルに打ち付けそのまま動かなくなった。周辺にいた警察は鳴り止まないクラクション音に気づいてすぐに集まり、車の窓ガラスを割って容疑者を救助した。 そのあと救急車も出動し、容疑者は自力で歩いて乗り込もうとしている。その後知人が迎えに来たため、容疑者は解放された。 容疑者は警察に破壊された車をチェックしながら、「この検証で最も大切なのは、警察も救急隊も行動が早かったということだ。この動画を観た視聴者は、おそらく自分のことを嫌いになっただろう」とコメントしている。 動画は25日にアップされすべてが作り話だったことが判明し、28日に行政妨害、虚偽の事故報告、迷惑行為などで逮捕、起訴となった。ただし、容疑者は出廷命令書を受け取った後、釈放となっている。 この動画は29日現在で16万回以上が再生されている。コメントには「間違いだ」「まったく面白くない」「皮肉にも再生回数が伸びている」「逮捕されるべきだ」という至極真っ当な意見が多いが、トップには「登録者100万人を目指そう」と容疑者の間違った行動を煽っているものもある。また、低評価が2300に対して、高評価が8300と多い。 元祖、お騒がせユーチューバーは今 アメリカの元祖炎上系ユーチューバーと言えば、ローガン・ポール(Logan Paul)氏もその一人。現在25歳となった彼は、俳優やシンガー、ボクサーとしての顔も持つ。ユーチューバーとしても健在で、メインチャンネル登録者は2280万人、2つのサブチャンネル登録者は515万人と9万6900人と、安定の大人気を誇っている。 ポール氏が炎上したのは、2017年12月31日にアップした動画だ。日本を訪れた際、山梨県青木ヶ原樹海で自殺した男性の遺体を録画してユーチューブに上げ、これが大炎上した。 当時チャンネル登録者数は約1500万人で、この動画はすぐに削除されたが、アップから24時間以内に630万回も再生された。 ほかにもポール氏は日本滞在中、築地市場でフォークリフトに勝手に乗りこんだり、人混みの中で服を脱いだりとお騒がせ&いたずら行為をし、大批判された。 2018年1月2日にアップした謝罪動画は、5900万人以上が視聴している。ユーチューブ社はその8日後、ポール氏のチャンネルをGoogle Preferredや優先広告プログラムなどから削除すると発表し、一時的に広告出稿も不可措置を取ったが、同社CEOのスーザン・ウォジスキー(Susan Wojcicki)氏は、ポール氏は同社の規約に違反しておらず、チャンネルを削除しない方針を発表した。 自らの行いを反省したポール氏は同年1月24日、自殺予防の啓蒙動画を発信し、これまでに3000万人が視聴している。 動画の中で、ポール氏は自殺防止団体へ寄付したことも語った。また、専門家への取材を通し、自殺を引き止めるために周りがやるべきこととして「尋ね、話をひたすら聞き、一緒にいて、繋がることを手助けし、気にかけてあげること」が大切だと話した。 アメリカのみならず、日本でもたびたび問題になっているユーチューバーやインフルエンサーの不祥事や行き過ぎた問題行動。せっかく知名度や社会的認知を手に入れることができたのなら、おふざけはほどほどに、少しでも人を救ったり社会のためになる行動を取るべきだろう。 過去のYouTube関連記事 SNS疲れとインフルエンサーの憂い 任天堂を誰よりも愛した米YouTuber死す (Text and photo by Kasumi Abe Yahoo!ニュース 個人より一部転載)無断転載禁止
